3年ほど前、都内の派遣型風俗店で勤務していました。総額10万円近くするいわゆる高級店。
お客様もそれなりにお金を持った方が多くいらしてました。
本番行為は禁止でしたが、チップをはずむので本番行為を、という方の多いこと!
そして愛人契約をしたいという方も多くいました。一回いくらで、月あたりいくらで、などなど。
ある日、某ホテルに呼ばれて行ってみると、そこにいたのはテレビで見たことのあるタレントさん。
芸能人が利用することもある、とは聞いていたのでそこまで驚きはなかったです。
同じ店の女の子たちの間では「この前お笑い芸人の×××が来てさ~」という会話もちょくちょくあったので。
その時は「あ、ついに私も来たか」ぐらいの気持ちでした。
彼は何故か私の事を凄く気に入ってくれたようで、ぜひ専属の愛人になって欲しいと言われました。お店には綺麗な女の子が他にたくさんいたので何故私を?と疑問に感じましたが、お手当の額に驚きました。
1回で20万円!!!
返事をする前に契約金だから、と札束(束というほど厚くはないですけど)を私のバッグに入れ、個人用の名刺を手渡してきました。
やはり忙しいのか、話を終えるとさっさと帰るように言われました。
返事もしてないのに…と少しムッとする気持ちもありましたが、やはりお金の魅力には勝てませんでした。バカな女です。
札束は家で数えると54万円ありました。中途半端な額が不思議でしたが、それは次回聞くことにして、とりあえず大金を頂いたお礼を言わなきゃ…と翌日電話をしました。
不通だったので、時間をおいて再度電話、またも不通。
夕方電話してようやく繋がりました。
「誰!?」という反応に困りましたが、昨日の○○(お店の名前)の××です、と述べるとすぐ伝わりました。
とりあえず後で掛け直すよ、と言われて待つこと3日。
ようやく彼から電話が来ました。本当に忙しいんでしょうね。
さっそく今から来て欲しい、と言われるも時間は夜の11時。しかし契約したからには行かないと。
パジャマ&すっぴんでしたが慌ててメイクを済ませ、少し高めのよそ行きの服に着替えてタクシーに飛び乗りました。
彼の指定するホテルに行くと第一声が「遅いよ!」。
これでもかなり急いで来たんですけど…次からは呼んだら一時間以内に来るように、とかなりキツい口調で言われました。
ドラマのあの人の好さそうな性格はやはり役作りなんだな…と関係のないことを考えながら身を任せるままに。
君の番だ、と言われて丁寧に愛撫をしていきます。
20分ほど時間をかけてゆっくり愛撫していくと、ベッドに横になるように促され、寝っ転がるなりゴムもつけずにいきなり彼が私の中へ。
痛いなんて口が裂けても言えません。
もちろんお店で演技力は鍛えていますので、彼も満足そうでした。
同意も何もなく、当たり前のように私の中で果てました。
月経前症候群がひどく、生理前は寝込むほどだったので常に低用量ピルを服用していたので、妊娠の心配こそありませんでしたが、いくら大金を払われたとはいえ、気遣いも何もない彼の対応に少し憤りを感じました。
それでも努めて笑顔を心がけ、彼の機嫌を窺うことしかできない私。
彼から電話が来る頻度はバラバラ。
3日立て続けに呼ばれたこともあれば、2週間全く電話が無いことも。
お店の出勤は週に2回しかなかったのですが、あるとき出勤日と重なり、どうしても行けない日がありました。
お店のシフトが…と言うものの、彼は休め!今すぐ来い!の一点張り。
ご予約頂いたお客様もいらっしゃるので…と丁寧に謝りますが、どっちが上客なんだ、ふざけるなと口汚くののしられました。涙が出ました。
仕方なく体調不良ということでお店は急遽休みを頂くことになり、彼の待つホテルへ。
部屋に入るなり、上着を脱ぐ間もなく彼はいきなり下半身を私に差し出しました。
一瞬ためらいましたが、すぐに咥えました。少し大きくなってくると、彼は私の頭を鷲掴みにし、苛立ちをぶつけるかのように乱暴に私の喉を何度も突き付けて来ます。
必死に吐き気をこらえていると、満足したのかようやく口から引き抜いてくれました。ゲホゲホっと大きく咳込み、ベッドにうなだれる私のストッキングを乱暴に破ると、唾液を塗りたくっていきなり私の中へ。
この時ばかりは痛い…っと口にしましたが、彼には逆効果だったようで、より強く激しく腰を打ち付けてきました。
そして何より許せなかったのが、彼は絶頂に達する寸前に引き抜き、私の服に精子をぶちまけたことです。
怒りを通り越して固まってしまった私を見下ろす彼の冷たい目に心底ゾッとしました。
ハッキリ言って犯罪者の顔でした。満足した彼は封筒に入れたお金とティッシュ箱をポイっと私に投げつけ、仕事があるから帰ってくれ、と冷たく言い放ちました。
封筒を投げ返し、私は部屋を飛び出しました。
ホテルのトイレで上着を脱ぎ、トイレットペーパーで汚れをふき取り、破れたストッキングをゴミ箱に捨ててそのままタクシーで自宅へ。
彼からお詫びの電話がありましたが、「関係を終えてください」とだけ告げました。手切れ金の申し出も断りました。
とにかくもう彼と会いたくなかったんです。結局彼とはそれ以来。あれからお店はしばらく続けましたが、もちろん彼はNG客にしてもらいました。
テレビで彼の姿を目にするたびに吐き気がします。冷たく私を見下ろすあの目つきが今でも忘れられません。
彼の素性は伏せた上で、仲の良い女の子とお酒を飲んで泣きながら話したんですが、「よくある話だよね」と言われて愕然。
本当かどうかは分からないですが、ストレスの多い芸能界。はけ口として風俗嬢に辛く当たる話はよくあるそうです。
よくある話、と言われたところでこっちは納得できないですけどね。
それからしばらくして私はお店を辞め、今は昼の仕事をしてます。
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