私は現在58歳。
正社員として勤務していた建設関連の会社をリストラで退職を余儀なくされて以来、出版会社でパート社員として勤務していた。
そして昨年秋より、現在のスタイルとなっている完全在宅ワークの身。
いわゆるフリーランスとしてもっぱらパソコン相手に仕事をこなしている。
愛人関係にある彼女はヨウコ。
歳は52歳。既婚。
パートで会計事務所に勤めていて、夫は大手の食品系製造会社に勤務している。
表向き、私から見るとヨーコは義理の姉にあたる。
私の妻の姉なのだ。
ヨーコは150cm程度で小柄だが、豊満なバストとくびれたウエスト、そしてうっすら脂肪ののったヒップは男から見るとそそられる体系をしていて、そのスタイルは私が初めて彼女を見た時とほとんど変わらない。
私たちが肉体関係を初めて経験したのは、今から8年前。
私の妻が乳がんという大きな病にり患し、入院や手術、そしてその後のケアなどで何かと我が家に出入りすることが多い時だった。
妻が病院でいない間もヨーコは私の家に出入りし、いわば「男やもめ」の状態の私の世話をしてくれたのだ。
それはお互いの住まいも近かったせいもあったのだろう。
その日、たまにはリラックスタイムも必要よ、そうヨーコは言ってワインを片手にウインクをし、グラスを差し出したのだ。
私もそうだ、しばらくゆっくりお酒もたしなむ時間もなかったそう思い、二人で乾杯をした。
話も同世代ということもあって盛り上がった。そして、どちらともなしに唇を合わせたのだ。
私たちはそれからお互いの服を脱がし合いながら全裸になり、一気に私は彼女を貫いた。
一つに交わったヨーコの反応はすばらしいとしか形容できず、ヨーコも私とのセックスは夫では得られない快感と官能があると絶賛された。
そして...何度かの逢瀬を経て私たちは、愛人関係を結ぶこととしたのだ。
ただ肉体関係を結んでいるだけでヨーコはいいと何度も言ったが私の心がそれを許せなかった。
なぜなら、私は過去ヨーコとの関係を結ぶ以前に「愛人契約」を取り交わした相手が2人いたことがあったからだ。
それはここでは話すことを控えるが、ヨーコだけ肉体関係のみなんて、私には到底許しがたいことだったのだ。
私は月100,000円で契約をしてほしい、そうヨーコにお願いし、彼女も承諾をした。
こうして私たちの愛人関係が成立をしたのだ。
今の私の月収が約500,000円。
それから考えると妥当な金額と思ったからだ。
そして過去契約をした女性たちとも同じ金額で契約をしていたせいもあった。
お互いに伴侶がいるものの罪悪感は二人ともまったくなかった。
おたがいの伴侶との愛情は冷えていたし、セックスは限りなくない状態だったからだ。
ヨーコとの思い出のイベントとなったのは去年のクリスマス。
お互い、職場や友人との忘年会というお題目を作り、二人でちょっと瀟洒なホテルで二人だけのディナーを楽しみ、そしてその後は濃厚な二人だけの時間を過ごした。
その時のめくるめく官能は今でも忘れることはできない。
私はもちちんだが、ヨーコも顔の表情が以前よりも明るくなり、美しくなった。
その化粧も私へのアピールなのだと思えるとうれしくて仕方がなかった。
周囲に対しての会話も以前ように少し皮肉った言い方をしなくなったし、きさくな対応によく気が利くとほめられたものだ。
私たちは今、ひと月に3度ほど密会をし、その逢瀬を楽しんでいる。
この関係はお互いの肉体が衰えない限り続くだろう。
二人だけの永遠の秘密として、そして無期限の甘い契約として。
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