【長文投稿】ドラマの主人公に憧れ、玉の輿を夢見る女性の話

ニックネーム
パパ活女子
パパとの関係
愛人契約
当時の年齢
28歳
当時の職業
会社員
パパの職業
その他
パパの年齢
46-50歳
知り合ったきっかけ
出会い系サイト
身体の関係
毎回あり
デート毎のお小遣い額
50001~100000円

注※ 文中にはパパ活と記載がありますが、実態は愛人契約です。原文のまま記載してます。

昔から玉の輿に乗りたかった。

きっかけは小学校高学年のときに見たドラマ『やまとなでしこ』。
自分も主人公と同じド田舎&兄弟の多い貧乏家庭で育って、ただでさえ感情移入してしまうのに、主人公が都会のキラキラした世界で輝いてる姿に完全に惚れてしまいました。

ただ主人公の桜子さんと私の違う点は、CAになれなかったことと、あんな美貌は無かったこと。
でも行動力だけは負けてないと思う。

まず、とにかく都会にだけはいかなきゃってのがあって、でも勉強ができなかったので都内のいわゆるFラン大学に進学。

大学はFランだけあって、お金持ちもいなければ洗練された男性もいない。
そこでインカレサークルに入って他の大学の男性と交流したりしてたけど、所詮はFランなので慶応とか東大とかとはまったく繋がりもなかった。

でも諦めず、ゴルフ場でバイトしたりしてた。
ゴルフ場ならお金持ち多いだろっていう単純な理屈だけど、これがなかなか大当たり。

普段は見ないような裕福そうな方々がゴロゴロいる。でも年齢がね……
さすがに白髪だらけのおじいちゃんにデートしようよとか言われてもちょっと…

ときどき30代ぐらいの人に声をかけられることもあったし、基本的によほどの年齢の人でなければデートは断らないようにしていた。
それなりにお金のある人たちが多かったからか、同級生といくような居酒屋に連れて行かれたことはなくて、レストランもホテルもオシャレなとこばかり。
人生で初めてブランドのバッグを手にすることもできた。

フェラガモの赤い革のバッグ。
これは今でも大事に使ってる。

バイトが忙しすぎて大学は単位ギリギリ。
でも結婚さえ決まれば就職なんてどうでもいいと思ってたので、就活もしないままとにかく卒業だけを目標に。

卒業しないって選択はさすがに無かった。
さすがにエリート相手に結婚するなら大卒じゃないとね。

卒業してからもそのままバイト先のゴルフ場で働き続けようと思ってたけど、実は4年生になった頃にちょっとした事件が。
3年生ぐらいからお客さんに声をかけられることが多くて、「ヤバ、モテ期!?」とうぬぼれてる時期があった。
その頃は週末バイトが入ってない日は誰かしらお客さんとデートしてるような状態。

この人となら結婚してもいいかも、っていう人も何人かいて、それも就活を真面目にしなかった原因。
このまま適当にいい相手見つけて卒業したらそのまま結婚しようと思ってたから。

でも4年に上がったころ、お客さんとホテルに泊まったときに衝撃の一言を言われた。

「みゆちゃん(私)って誰とでも寝るって噂、本当なんだね」

頭をハンマーで殴られたような衝撃。

噂!? 噂ってなに!?
誰とでも寝るってそんなことないし!!

でも思い返してみれば、確かによっぽどのおじいちゃんじゃなければデートのお誘いを断ることはなかったし、ホテルに誘われればホイホイ付いていっていた。
ここのところ男性から声をかけられることが多かったのは、モテてたわけじゃなくて、単純に軽い女だと噂されてただけのようだった。

これが本当にショックでショックで、その日は帰ってからずっと泣いて泣いて、次の日はじめてバイトを休んだ。

結局この件は自分のなかで消化できず、しばらくしてバイトは止めてしまった。

大学は卒業目前、就職先は未定。
玉の輿作戦はふりだしに戻った。

さすがに職歴がないと困るけど、大手はとっくに募集を終えている。
仕方ないので聞いたこともない中小企業をいくつか受け、事務職の仕事を得たのはいいものの、いざ働き始めるとカルチャーショック。

ゴルフ場のオジサマ方と同じ男性とはとても思えなかった。
身なりも言葉遣いも、学歴も行きつけのお店も話題も、佇まいもとにかく別世界。

言葉は悪いけど、「ああ、これが庶民の世界なんだな」と。

自分はやっぱりお金持ちの世界じゃないと生きられないと実感。

パパ活を始めたのはこのとき。
出会い系にもデートクラブにも登録して、週末はほぼ誰かとデート。

当時の仕事は事務職だったんだけど、直属の上司が口臭も体臭もひどくて、しかもセクハラの三重苦。
事務職で一番わたしが若かったのもあって、何かあればすぐわたしに頼むし、無駄にボディタッチも多いし。

「頼むよぉ~」って言いながら肩に手を置いたり、「よくできたね~」って頭を撫でたり。
入社して3か月ぐらいはストレスでじんましんが出るぐらい悩んでた。

しかもお局さんを含めて古株のオバサンたちはわたしがチヤホヤされてるのが気に入らないのか、いちいち陰口したり、他の男性社員にバレない程度に無視したり。
わたし抜きでランチ行ったりとか、女子高生みたいなイジメも始まって居心地は最低だった。

週末のデートだけが唯一の息抜き。
オシャレしてわざわざ美容院で髪をセットして、1人2万円のレストランに行って高層ホテルに泊まって。

デートが無い日はデパートに行って高い化粧品を買って、洋服を買って。

平日は不愉快なオバサン、オジサンを心の中で見下しながらやり過ごす。

毎週がその繰り返し。

でも妹が結婚し、兄も結婚し、従姉妹も結婚し、友達もどんどん結婚。

27歳になったところで焦りがでてきた。

やまとなでしこの主人公のセリフをよく覚えていたから。

「女の価値は28がピーク」

このままパパ活を続けても、意味があるのか。
お金持ちと結婚するのが目的だったからじゃないのか。

パパたちは確かにお金持ちが多い。
けどその場限りの人ばっかり。
もちろん相手も恋愛関係なんか望んでないし。

玉の輿なんてバカな夢みないでさっさと婚活しとけばよかったと後悔し始めたのもこのとき。

真面目に学校に行って、ある程度の企業に入った友人は、それなりの男性を捕まえて結婚してる。
でもこんな小さな会社では、将来性のある同僚もいなければ、取引先のレベルもたかがしれてるし。

私の価値はあと1年がピーク。
そこから先は下がっていくだけ。

早く気づけばよかったのか、いま気付いてて良かったのか。

いまはジムやエステ通いを続け、料理教室にも通い始めてます。
もちろん結婚相談所、マッチングアプリにも登録。
それなりにオファーをもらってます。

お金はかかるからパパ活は止められないけど、少しデートを減らして普通のデートもこなすようになってきました。
今年はいよいよ28歳、運命の年。

今年中に結婚できますように。

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