【長文投稿】会社が倒産!奨学金が返せなくてパパ活開始。

ニックネーム
パパ活女子
パパとの関係
パパ活
当時の年齢
24歳
当時の職業
会社員
パパの職業
医者・歯医者
パパの年齢
51-55歳
知り合ったきっかけ
出会い系サイト
身体の関係
全くない
デート毎のお小遣い額
5001~10000円

大学を卒業して無事就職できたものの、勤め先でニュースになるほどの大事件が起こりました。
出勤しても事業自体がストップしてて社内は大混乱で、仕事も無い状態。

同期と「うちの会社ヤバいよね」なんて話してたけど、面倒見の良かった先輩がすでに転職を決めてることを聞いて慌てて就活開始!

でも仕事はなかなか見つからず、お給料も遅れるだの払われないかもだので結構修羅場でした。

贅沢はしてませんでしたが、新卒2年目で大した貯金もなかったので当時は本当に苦労しました。
仕方なく派遣に登録して別の企業で働き始めましたが、ただでさえ少なかったお給料がさらに減り、ボーナスも無くなってカッツカツ。

転職して何とか正社員になろうと頑張ったのですが、どこの転職エージェントも「貴方の経歴では難しい」と匙を投げられ、連絡しても返って来ないような状態になるエージェントも。新卒に毛が生えたようなものなので、経歴も何も…しかも事務職でしたし。

とにかく生活が苦しい状態が続き、貯金も無くなって実家からお米やカップラーメンを送ってもらって食いつないでいるような状況でした。
奨学金の返済がとにかくキツくて、家賃の安い所に引っ越そうにも引っ越し資金がなくて…
正直夜のバイトをしようかと思いましたが、ああいうドロドロした世界に踏み出す勇気もなく…

ネットでパパ活のことを知り、これならなんとか私でもと一念発起!
出会い系サイトに登録したのが始まりでした。

単純に性的な関係を求めているだけの男性が多いことに驚き、プロフィールに「生活に困っている」とハッキリ書くことに。でも書いたら書いたで「〇万円でさせてくれ」っていうメッセージが山ほど来てウンザリしてたのですが、その中で1人だけ他の男性とは違った方がいました。

「長いこと女性と縁が無く、普通のカップルみたいに食事や散歩をしたり、そういう一般的なカップルらしいデートをしてみたい。もちろん謝礼も出します」と丁寧なメッセージをくれたNさん。
本当はもっともっと長文のメールでしたが、とにかく誠実さが伝わってくるような文面に好感を覚え、この人とお会いすることに。

当時私は23、お相手は53歳。年齢が離れすぎていることに少し不安もありましたが、メッセージの通り本当に誠実な方でした。
あまり自分の感情を表に出すのが得意でなく、不器用な人だと言う方もいらっしゃるかもしれません。確かに少しコミュニケーションに戸惑うことはありましたが、お付き合いを重ねれば重ねるほど彼の実直さが見えてきて、むしろ好感度は高まりました。
とはいっても男女の好きではありませんが。

お食事に行ったり、お茶をしたりショッピングに行ったり。そういう健全なものばかりで、いわゆる体の関係は一切ありませんでした。

彼は仕事が忙しいらしく、デートのドタキャンもありましたし、デートの途中で帰ることも多々。待ち合わせして、予約したお店に入った途端に帰ったこともありました。

彼は自分の職業を決して明かしませんでしたが、医療の話にやたら詳しいのと、スマホとは別にPHSを持ち歩いていたこと、急な呼び出しが多かったことを考えるとお医者さんだったのかなーと思います。
彼が話さないことは私からも敢えて問いかけることはありませんでしたので、あくまでも憶測ですが。

お小遣いの額は基本は1万円でしたが、休日で長い時間お付き合いするときは2万円いただくときもありました。さらに交通費として毎回5000円別にもらっていました。
ドタキャンした時も、30分しかデートしなかった場合でも彼は「自分の都合なので」と、きちんとデート代と交通費を支払ってくれました。
さすがにドタキャンされたからって受け取れません…と全力でお断わりしていたのですが、彼は頑として払います、と言い続け、結局私が折れることに。
申し訳なさが一杯でしたが、生活が苦しかった私には本当に助かりました。

当時受け取っていた額は月で15万円ぐらい。
私の手取りとほぼ同じでした。

しかしこの関係もいつまで続くか分からないので、なるべく贅沢をしないでお金を貯め、何かあった時のために最低限の貯金を残して、余りは奨学金を繰り上げて返済するようにしていました。

何度か貰いすぎでは?と聞くこともありましたが、彼は逆に「こちらこそ感謝していますよ」という返答。
友人も恋人もおらず、仕事に追われる毎日の中で、一緒に食事をしたり散歩をしたり、他愛のない話をしたり。
そういった経験がいかに生きる力になっているか、支えになっているかということを一生懸命話してくれました。

私はこういう手段でお金を稼ぐことにずっと罪悪感を抱えていたのですが、自分がこうして誰かの役に立っているんだということを初めて実感し、感動して泣いてしまったことを覚えています。
それまでは仕事でもプライベートでも誰かの役に立っているなんて感じることはなかったですし、私も仕事への不満や将来への不安をずっと抱えている中で、彼が大きな支えになっていたんだということに初めて気づいたのです。

でも突然泣き出した私に戸惑ってオロオロしている彼の姿がとても可愛らしくて、思わず吹き出してしまいました。

その時からだったと思います、いつしか私も心の底から彼とのデートを楽しむようになっていました。

そんな関係が2年も続いた頃、私たちの関係に転機が訪れます。

とある週末、彼が「カーテンを選んで欲しい」というのですが、寸法も知らなければ壁紙、床の色も知らないので選びようがない…と伝えると、ぜひ自宅に来て実際に見て欲しいとのこと。
今思えば写真を撮ってもらえばよかったのですが、私も特に断る理由がなかったので初めて彼の自宅にお邪魔しました。

あまりにもモノが少なく、生活感の無いお部屋でしたが、ある意味彼らしいなと感じたのを覚えています。
カーテンは結露のせいでカビが生えていたようで、買い換えたいがどういう柄にしていいか分からない、ということでした。
無難にベージュ系のものにしたら…なんて話していたのですが、なんだか彼の様子がおかしい。

いつも以上にモジモジしてるような、焦ってるような…

初めて女性を自宅に招き、すっかり舞い上がっていたそうですがそれは後から分かった話。

体調でも悪いのかと彼の顔を覗き込むと、彼は震えながら私の肩を掴み、ゆっくりとキスを…

思わず彼を力任せに突き飛ばしてしまいました。

私たちはそういう関係じゃないと思ってましたし、信じられないという思いで一杯!

彼は慌てて土下座し、申し訳ないと何度も繰り返しました。

言葉も出なかった私は返事すらせずにそのまま帰宅。
彼から着信が何度もありましたが、出る勇気もなければ話す言葉もありません。

夜遅く、長文の謝罪メールが届きましたが、読む気にもなれませんでした。

それから一夜明け、ようやく少し心の整理がつきました。

彼は初めて女性を家に招いて舞い上がってしまってたんだ、そう自分に言い聞かせました。
でもそれは同時に私が彼に女性として見られてたんだ、ということでもあります。

まぁ男と女なので当然ですが。

でも手も繋いだこともなければハグすらしたこともない。
そもそも付き合ってる訳でもない。
そんな私たちが男女の関係なんて…と受け入れられない気持ちが当時はとても強く、あの出会い系の男性たちのように彼が私を性的な目で見ている…と考えると吐き気すら覚えました。

今思えばすごく贅沢で自分勝手な意見だというのは重々承知です。
あれだけのお金を貰っておきながら心が狭いという批判もあるでしょう。

ただ、当時の私にはとても受け入れがたいことでした。

結局その後もデートは続けていたもののギクシャクした関係は続き、私の転職を機に彼との関係は終わりました。
最後のデートで見せた彼の涙は今でも何故か忘れられません。

人生で最初で最後のパパ活のお話しでした。

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